道路除雪のお仕事
みなさんこんにちは!
いつもこのページまで足を踏み入れていただきまして、誠にありがとうございます!
ここ栄村では昨日積雪があり、私は久しぶりにピンチヒッターとして道路除雪に出ました。
道路除雪は出動が夜明け前の暗い時間帯なので、起きれるかどうかちょっと心配でした。
前日から「早く寝て早く起きよう」と考えていた私ですが、そんなときに限ってどうも寝付けないのです。
(子供のころ、運動会や遠足の前日なんかによくこういうことがありました。)
予報も積雪が出動レベルに達するか微妙な感じでしたので、思い切りよく就寝体制に入ることができなかったのです。
私は撮りためていた録画番組をウトウトしつつ視聴しながら、「今何センチくらい積もってるかな?」と気になっては玄関まで状況を見に行くということを繰り返していました。
いつの間にか時計の針はAM2:00を指しています。
「そろそろ出動の連絡が入る頃かな」と思い、部屋の灯りをつけ起き上がろうとしました。
が、なんとここへきて急に睡魔が襲い掛かってきたのです。
それから約2時間後のAM4:00過ぎにかかってきた出動連絡の電話により何とか目覚めることができました。
急いで支度を済ませ除雪基地に到着すると、除雪車は既に暖機運転を終えいつでも出動可能な状態でした。
私に連絡をくれた除雪オペレータの方が、私をギリギリまで寝かせてあげようと気遣ってくれていたのです。
「ありがたい」
挨拶もほどほどに私は除雪車の助手席に乗り込み、まだ暗い道路へと走りだしたのでした。
私が乗車した除雪車はロータリー型除雪車というもので、前部で回転する刃のようなもので雪をかき集めブロワーでその雪を飛ばすのです。
その「雪を飛ばす」について、これがなかなか難しいものなのです。
まず、雪を飛ばして良いところが限られているのです。
道路敷き以外の土地は誰かの所有物であることから、あらかじめ雪を飛ばして良いかどうか了解を得ておくことが必要になります。
もちろん、建物や車庫など除けながら電線などに当たらないようにしなければなりません。
オペレーターさんの指示を受けながら、筒の先をコントロールして雪を飛ばす方向を変えます。
「それじゃ、あの上の電線と下の電線の間を狙って飛ばして」などという、
え!?
という指示もたまに入ります。
万が一、電線を切ってしまったらその影響は計り知れないものがあります。
コントローラーを握る手にも緊張のあまり力が入ります。
ですが、狙った場所にきれいに飛ばすことができると、これほど気持ちのいいものはありません!
失敗は起こさないほうが良いに決まってますが、失敗を恐れて何もしないのは非常にもったいないことだと思います。
夜明け前から始まったこの日の道路除雪、昼過ぎになんとか終えました。
私にとっては非日常の道路除雪作業。
これを毎日続けておられる除雪オペレーターの皆さんには本当に頭が下がります。
今後、高齢化等により除雪オペレーターさんの確保が困難になることと予想されます。
桐下駄や木鉢づくりの伝統技術の継承が途絶えてしまい、わら細工(ねこつぐら等)も辛うじて継承されつつある状況であり、生活を支える除雪技術の継承についてもあまり悠長なことを言っていられないのかも知れません。
さて、本日の記事はこれにておしまい!
次回の更新までさようなら!